用事があってペンタックスフォーラムに行った。
そこで中判の645 を触っていたとき、
60歳くらいの頑固そうなおじさんがいきなり話しかけてきた。
「フィルムをやっているのかね?」
「いえ、デジタルで撮っているのですが中判にも興味がありまして...風景なども撮ってみたいですし。」
「ペンタックス 645 は世界最高のカメラじゃ。ハッセルより良い。買いなさい。」
「ワシは歩く写真機である。そういう存在であると言い切るくらいでないといけない。
今の写真界は....うんぬん....
フィルムは化学反応である、それの意味するところは.....うんぬんかんぬん」
「いままでずっと中判と大判だけで仕事をしてきた。645 が一番小さいカメラと思っておる。
今度アサヒカメラと日本カメラに8x10 で撮った写真が載るからご覧なさい。」
別れ際、
「フジヤカメラに行きなさい。良いか、645を買いなさい。」
初対面なのに断定口調、命令口調。
このおじさんは私の何者なのでしょうか(笑)??
[PENTAX K-m & DA55-300mmF4-5.8ED] with HDRi
しかし不思議とまったく嫌な感じはしなかった。
むしろ親近感すら持ってしまった。
なんだか写真家のエッセイを読んでいるようなそんな話し方だった。
で、せっかくなので名刺はお持ちでないのかと聞いてみた。
すると、頑固親父のくせになんだかうれしそうな表情をしたのがかわいらしかった(笑)。
「宝田久人」
さて、有名な方ですか?
なんだか写真集出したりアサヒカメラの審査員やってたり賞をとったりしているみたいだけども。
こういう変な人(いい意味で)がいるからこの世界はおもしろいですね(笑)。