きょうは演奏の後、アウトフレーズはどう作ったら良いのかと尋ねられました。
自分も同じようなことを漠然と何年も考えているので疑問に思う気持ちはよくわかります。
アウトフレーズを作る典型的な方法ですが、
理解しやすいところでは、スケールの拡大解釈をしたり
仮想的にコード進行を想定して弾いたりします。
他にもいろいろ方法はあると思いますが、いずれにせよ適当ではなく
自分なりのシステムを持っておくことは重要な気がします。
フレーズが外れていても、音楽的な秩序を感じられるべきじゃないかということなんですが。
[SIGMA DP1]
必ずしもアウトに関係しませんが自分はあることをきっかけにフレーズを抽象的に捉えるようになりました。
だれかの演奏を聴いて
良いフレーズだな、自分も弾いてみたい
と思ったりしますが、そのときは単に具体的なフレーズを習得しようとしています。
でもひとたびそのフレーズが自分のものになったら、
音形を幾何学的に捉えて展開することで自分なりに音楽を操れるような気がします。
さらに具体的に言うと
フレーズを譜面的な正確なものとしてでなく、漠然とした音程の上下の動きと捉えた上で、
音の強弱、アクセントの位置
音の長さ
単音を和音に
音形を鏡面のように見る
音形をずらす
テンポ感
などなどの要素をパラメータとして考えて
それぞれを自由に扱えるようにすると面白いです。
こうして再合成された音形に最初に言った自分なりのコード展開を当てはめることで
具体的な、生まれ変わったアウトフレーズが完成するというイメージです。