なんだかすっかり秋めいてまいりました。
きのう、きょうと晴れましたのでふらっと草原を散歩しました。
以前から気になっていた30mm/F1.4 ですが
ここへきて気分が盛り上がってきました。
安い中古が出品されたのを見計らって使ってみることに。
APS-C では45mm 相当ということで
いわゆる昔ながらの標準画角50mm/F1.4 に近いものを体験出来る
というのが魅力です。
まず30mm というのは絶妙な画角であると感じました。
まさに見たまま、過不足なく見渡せるこの範囲は
「つけっぱなし」でいいか、と思わせてくれます。
スナップ用途では、
これまでFA43 では狭く、
DA35 でもどことなく狭く、
DA21 は使いやすいもののかなり広く感じていたので
やはり標準レンズが評価される意味を再確認したのでした。
被写界深度ですが、F1.4 とはいえ30mm では
あまり期待出来ないのではと勝手に過小評価していました。
工夫次第でいろいろな表現が出来るように思いました。
このレンズの良い点は
価格
30mm/F1.4 という他にチョイスのないスペック
開放から使える中心の解像度
まずまずのボケ味
といったところでしょうか。
やや残念な点は
400g という重さ
40cm という最短撮影距離
周辺画質
です。
また、店頭ではキャノンのカメラについている状態で試したのですが
超音波モーターがスムースで気持ちよく、良い印象を持っていました。
ところが買ってみるとペンタックス用は超音波モーターじゃないんですね!!(笑)。
すべての要求を満たすレンズは存在しないので
自分としては十分合格点をあげたいレンズだと思っています。
その上で敢えて言えば、たしかに400g は重く感じます。
主題を際立たせたい時に寄りたいことがありますが
40cm というのは微妙に足りないんですね。
あと5cm, 10cm 寄れればという評価をよく見かけましたが
その通りの感想を持っています。
きょうの写真はすべてほぼ最短距離で撮っています。
周辺画質の悪さははボケた部分に感じることがあります。
3枚目のうしろの花、5枚目の黄色い花、最後のバックの葉っぱ
などに流れが確認出来ます。
端に文字が写ったものも撮りましたが非常に気になりました。
しかし致命的な問題ではありませんし
使いやすいレンズであることにかわりはありません。
さて、これらの問題をクリアしたレンズで、
最短距離をさらに10cm 短く
55g 軽く、
画質はより信頼がおけて
ずっとデザインの美しいものがありました。
FA31 Limited です。
問題は156,000円というありえない価格です。
それでもこれだけ使いやすい画角であるとなると
気になるモデルとなってしまいます。
[PENTAX K-x & SIGMA 30mm F1.4 EX DC]
最後に、意外だったのはK-x のファインダでも非常にピント合わせがやりやすいということです。
明るさと、シャープネスから来るものなのでしょうか。
F1.4 で対象を浮かび上がらせようとする時オートフォーカスが期待出来ないことはよくあります。
マニュアルでヒット率が高いというのは歩留まりを上げるという点で大変使えるものと感じました。