SMC-A 28mm/F2 を試したくてショッピングセンターを散歩しました(笑)。
オールF2 撮影です。
最近は郊外で巨大ショッピングセンターが乱立し、
この規模で売り上げを維持出来るのか心配になってしまいます。
以前はそれなりにエキサイティングでよく行っていたんですが
最近はすっかりご無沙汰ですね。
ところでSMC-A 28mm/F2 はなにげにレアなレンズです。
中古の割には高額でした。
マニュアルレンズでF3.5 やF2.8 は割と見かけるのですが
F2.0 の明るさとA モードを備えたこのモデルはほとんど見かけません。
なぜこのレンズを手に入れたかと言いますと
やはりその画角の使いやすさと明るさにあります。
(最近よく見かけるフェイク昭和な駄菓子屋)
フルサイズで標準レンズといえば40mm-50mm といったところだと思います。
APS-C では35mm をその役割に当てていることが多い様ですが
換算52.5mm となってしまい、個人的にはかなり使いにくく感じます。
35mm というのは光学的にある程度の明るさを安価につくれる
ぎりぎりの焦点距離なんでしょうか。
FA31 は別格とはいえ、30mm以下ではあまり手頃なラインアップを見かけません。
50mm は、安価で、軽量で、多くのバリエーションがあってうらやましい。
その点SIGMA 30mm/F1.4 は神のような存在です。
既にこれを所有しているので、贅沢な買い物になってしまいました。
以下はSMC-A 28mm/F2 の感想になります。
(Afternoon Tea)
良い点
- シグマの400g 足らずに対し200g あまり。軽い。
- デザインはすばらしい。理想に近い。持っていてうれしい。
- ピントリングのトルクはすばらしく使いやすい。
- A の自動露出は当然のことながら助かる。
- 開放からなかなかシャープ。
- フルサイズ用だから当然だが周辺まできれいに解像する。
悪い点
- この画角でのマニュアルフォーカスは難しい。重要な撮影ではライブビューの拡大が必須。
- 開放ではけっこうパープルフリンジが出る。
- ボケは固い。
(無印良品)
さて、換算42mm/F2 のこのレンズ、
使いやすい画角でAPS-C における真の標準レンズと言えましょう。
とても気に入りました。
ファイルムでFA43 を使っているような感覚なのでしょうか。
被写界深度自体は42mm/F2.8 相当になってしまいますが。
しかしSIGMA 30mm/F1.4 と比較すると大きな差があります。
SIGMA の方がボケの質がずっとなめらかです。
そして、同じF2 で比較してもSIGMA の方がずっとボケ量が多いのです。
こんなことってあるんでしょうか...。
さらに同じシャッタースピードで比較するとより明るく写ります。
スペック以上の良心的な作りではないでしょうか。
[PENTAX K-5 & SMC-A 28mm/F2]
(ペットショップ ... かわいすぎでしょうよ.....)
結局真剣な撮影ではSIGMA を使わざるを得ません。
開放からシャープですし、
オートフォーカスが使え、
ただでさえボケ量が多い上にF1.4 まで行けるスペックはすばらしい。
一方SMC-A 28mm/F2 は
小型軽量
上品なルックス
周辺まで解像する性能
スローな撮影スタイルを楽しむなど普段使いにぴったりです。
SIGMA と違って精密な風景にも安心して使えますね。
それにしてもSIGMA 30mm/F1.4 、
フルサイズにおける50mm/F1.4 の感覚を「強く」意識して設計されたと思われます。
シグマの一眼は1.7 倍換算ですので51mm 相当となります。
そして30mm でこれだけのボケ量を実現できたのは驚きと言えます。