恵比寿ガーデンプレイス。
[SIGMA DP2x]
クリスマスシーズンに美しいバカラシャンデリアが飾られていましたが
それも数日前に終了し撤去作業中です。
さみしいですね。
[PENTAX K-5 & DA 21/3.2 Limited]
きょうは寒さがとても厳しいです。
寒さよけカバーのかかった素敵なカフェ。
暖かそうだなあ。ああ、入りたい...。
(マッチ売りの少女か、....と 笑)
[PENTAX K-5 & FA43/1.9 Limited Black]
さて、恵比寿へはたいてい写真美術館目的で来ています。
今月の展示はたいへんおすすめですね。
3カ所の展示室すべて出来がよくて時間を忘れました。
例えば100年前のヨーロッパを写した写真が183点。
タイムスリップしたような感覚になりますよ。
[PENTAX K-5 & DA 70/2.4 Limited]
それとは別の催し物で新進作家達にスポットを当てた企画「写真の飛躍」。
その中でも特に印象に残ったのは西野壮平氏のジオラママップシリーズ。
とりあえずここに資料のリンクを。
[PENTAX K-5 & DA 70/2.4 Limited]
しかし、この資料ではまったく現場の感動を伝えることはできないようです。
これはどういうものかといいますと...、
- 2、3メートル四方くらいのキャンバスにでかでかと山手線圏内くらいの範囲で地図が描かれている。
主要道路や川、海なども描かれており地図らしく表現されている。
- 近寄って見ると街をスナップした小さな写真が無数に張り付けてある。
数千枚はあるだろうか。
場所ごとのランドマークについては大きめの写真で構成していたりする。
- 一枚一枚は建築物であったり人物だったり、作家の印象に残ったショットがちりばめられている。
[PENTAX K-5 & FA43/1.9 Limited Black]
で、東京に限らず海外の都市の作品も何点かあるんですね。
タイトルが書いていないものですからまずこれがどこの都市か推測するところから始まります。
1枚1枚の写真は普通に写真として楽しめる内容ですから観賞には大変時間がかかります。
巨大サイズの作品ですがその大きさには必然性がありますね。
これを通常の本のサイズで「こういうものだよ」と見せても本質的なところは伝わらないでしょう。
みんなに見て欲しいのにまさに展示会場でしか伝わらない感動。とても皮肉です。
地図と言っても正確さを意図したものではなく西野氏の見た景色を体験することになりますから
オリジナリティーがあり作品としての奥深さにつながっています。
まさに写真でしか表現出来ない手法であり、写真の可能性を再認識させられました。
普通に写真作品があった上でさらに別の価値を創造しているすばらしさ。
制作には途方もない労力が伴うのは明らかです。
1982年まれですか。
その制作に注ぐパワーに感動しました。
作品制作ってこういうことだよな、と感じたのでありました。