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ティルトの仕組みを復習

この夏はずいぶん逆ティルトによるミニチュア遊びで楽しみました。
いまさらですけども(笑)。

ただ...
経験的に出てくる画は想像できるんですが仕組みがよくわからなかったんですよ。

ティルトの仕組みを復習_b0134013_2343107.jpg

[Olympus E-PM2 & SMC A 28mm/F2]








ティルト機構はレンズの光軸を傾けるものです。
上下左右、自由に傾けることが出来ます。

上下方向に傾ければこのようにわかりやすくミニチュア効果を得ることが出来ます。
ティルトは本来近距離から遠距離までピントを得るためのものですが
これを逆方向に利用してピントの合う幅を極端に狭くしたものを逆ティルトと呼んでいると思います。






下の写真の例で言いますと、
普通のレンズで青い標識にピントを合わせた場合、前後は被写界深度外となり「微妙に」ボケるはずです。

ティルトレンズを下に傾けて道路全体にピント面を合わせると道路の手前から奥まですべてパンフォーカスに見えます。
標識はこの状態での被写界深度内におさまっていれば合焦しているように見えるはずです。

逆ティルトさせるとご覧のように標識以外極端にアウトフォーカスすることになります。

ティルトの仕組みを復習_b0134013_23431244.jpg

[Olympus E-PM2 & SMC A 28mm/F2]








さて今度は左右方向に傾けるとどうなるでしょうか。
同じことが横方向で起こっているわけですから左右はアウトフォーカスになっています。
でもこれが直感的にピンとこないんですよ。

ティルトの仕組みを復習_b0134013_23431486.jpg

[Olympus E-PM2 & SMC A 28mm/F2]







といいますのもティルトの角度は最大でもたかだか8度しか傾かないんです。
それなのにピント面は正面方向に伸びているではありませんか。
左奥とか右奥にピント面が伸びているのならまだわかるのですが...。
なんでこれほど極端に傾いているのでしょうか...。


ちょっと調べてみるとどうやらこれは「シャインプルーフの原理」なるものが関係している様ですね。
興味あるかたはググってみちゃってくださいよ(笑)。



現象だけ言いますとレンズから距離が離れるほどピント面の傾きは急になっていくようです。

自分は最初こう思っていたんです。
8度ずれたピント面は、その8度の傾きを保ったまま近距離から遠距離までピントリングで移動する、みたいな。

実際にはピントリングを近距離から遠距離に移動させるとピント面の角度は
10度、20度、30度と傾きを増していき、
ついに正面方向にピントが合っているかのように見えるところまで行く、ということのようです。



もし違っていたらどなたか指摘してくださいね(笑)。
by tig3ti | 2013-11-05 23:55 | カメラ/写真 | Comments(0)


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